いよいよVOICE OF GHOSTからのCD-Rシリーズが発売になります。
boidの新レーベルVOICE OF GHOSTからのCD-Rリリース第1弾は虹釜太郎の自選作品集『¿Eres estúpido? mueres ¿vale? paris peking records ¿?』。これは「three wheeler」(パリペキンはかつてサイドカーを描いた看板やフライヤーを作っていたが、three wheelerはサイドカーのかつての言い方で、失われた機械の意味も込められているようです)と名付けられた3部作のその1となるものです。
おさめられているのはこれまで虹釜太郎が発表してきた作品の数々から今回のために自選した虹釜太郎の歴史の一部。それらは今も、そして常に現在的なものとしてそこにありつつ、しかしこの現在とは交わることなく存在し、ときどきこうやって何かのきっかけにこの現在に顔を出す。
アルバムタイトルの意味は「パリペキンおまえバカなの死ぬの? 」。
「パリペキンとはパリペキンレコーズのことで、グンマオサムとニジカマカタロウの二人が1993年にオープンしたレコード店。現在、高円寺に店を構えるロスアプソンとは義兄弟の関係にある。」と解説でも語られているが、3年という存在の短さも含め、その多様さとそれゆえの混沌がもたらす異世界感はいまだかつてどこにもなくそれゆえいつどこに存在してもおかしくないと思わせる、交わらないふたつの場所の斜めに引き裂かれた境界線のようなレコードショップであった。ジャケットにはその看板の一部が使用され、解説でもそのころのエピソードが語られているがそれもまた「思い出」ではなくあくまでもこの現在と交わらない現在的なものとして今ここにあるものだ。
「人生で初めてピアノを弾いた時の録音」と解説では記されている40分にもわたる大作(?)トラック5の一部は、2017年に急逝した堀禎一監督の最後の劇映画『夏の娘たち』にも使用されている。全5曲、合計約80分というCD-Rの収録時間ぎりぎりまで詰め込まれた「失われた機械」たちの声に耳を傾けていただけたら。
またこのCD-Rのジャケットにも使用された「パリペキンレコーズ」の看板の一部を使ったTシャツも付属。このTシャツは広島のアーティストHARO MATSUDAによるシルクスクリーン手刷りプリント。機械印刷によるものとは違う風合いと手触りが味わえるはず。シリーズのVol.2、Vol.3も同様のセットにより、デザイン、付録音源、解説を毎回変えて販売予定。
VOGリリースCD-R第1弾
虹釜太郎 自選シリーズ「three wheeler」Vol.1
¿Eres estúpido? mueres ¿vale? paris peking records ¿?
品番 vogn-001
価格 3,500円(税込み/通販価格)、4,000円(税込み/店頭価格)
※ともにTシャツ付き価格
収録時間 約80分
虹釜太郎による解説文書付き
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https://boid.ocnk.net/product/172
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虹釜太郎
映画音楽/音響/環境音『夏の娘たち』他.
Paris-Peking records[1993-1995].
食譚集『カレー野獣館』.レーベル「Deadly Companion」「CAZADRES」「360°records」.イベント「アンビエントリサーチ」(2020年8月に十年ぶり再開)、「5H」.非調律ピアノ録音再開.映画連載「映画音楽急性増悪」(boidマガジン).
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