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【速報】EXNE KEDY LIVE “CONTACT : Dec.2024″開催決定!初来日から50年——12/17(火)渋谷WWW Xで偉大なる復活を遂げる!
2024.09.06

 

EXNE KEDY LIVE “CONTACT : Dec.2024”

12月17日(火)渋谷WWW X(東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル2F)

OPEN 19:00

START 20:00

前売り:¥4,000(U-22 ¥2,500)

当日:¥4,500(+1D)

主催:boid / VOICE OF GHOST

 

【チケット販売】

■e+https://eplus.jp/exnekedy/

 

66年のバイク事故以来人前で演奏することも稀になりスタジオに引きこもっての創作活動を続けていたボブ・ディランがザ・バンドを引き連れての全米ツアーを行った1974年。そしてアメリカから1年遅れてかつてない悪魔祓いの映像と音響に日本全体が震撼し、アメリカではハリウッドの裏側でうごめく野望と陰謀と亡霊たちの物語が忘れたはずのアメリカの闇を浮上させ、以降その闇の物語との関係なくしてはアメリカの物語は語れなくなる1974年。

つまりわれわれが生きているのはわれわれが生きているこの世界だけではないことを誰もが映像と音響の体験として実感することになった1974年。

外部世界へと通じる回路が開かれてしまったこの年、エクスネ・ケディが初来日を果たす。

この日の記憶はそれぞれの『偉大なる復活』や『エクソシスト』や『チャイナタウン』の記憶とともに、そしてその他のさまざまな記憶とともにありつつその陰に潜み決してそれぞれの口から「エクスネ・ケディ」の名前が告げられることはなく、われわれは語られた記憶のその背景に潜むケディの姿を何かのきっかけによって幻視するしかなかったのである。

そんなエクスネ・ケディが井手健介とのコンタクトによって再び日本に姿を現したのが2年前。その奇跡のような出来事によってわれわれは誰もが当たり前のように「エクスネ・ケディ」の名前を口にするようになったわけだが、果たしてエクスネ・ケディは今ここにいるわけではない。その顔に貼りついた「泣き黒子」、涙の一粒からは「I’m not here」という幽かな響きがこだまするばかりである。

しかしそれでもエクスネ・ケディはやってくる。74年から50年。われわれにとっての半世紀……。いつか幽かなものとなってしまうはずのそのさまざまな出来事とその記憶がざわめきたつ。エクスネ・ケディの歌と音がそのざわめきを増幅させる。世界の背景に潜む姿なき幽霊たちの実体のないエコーがエクスネ・ケディの身体を通してわれわれの体内に注がれる……。

そんな一夜が訪れる。われわれはそこで、「not here」という否定形から「will be here」という未来系としての不在のライヴを観ることになるはずだ。

 

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